家計をラクにするポイ活術の本を出しました! CHECK

2日間で130万円(トータル3日で140万円ほど)を吹き飛ばしFXで丸焦げになった、とある主婦の記録

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【序章〜地獄の始まり】


「祈るしかなかった。全部、自分が選んだことなのに。」

2025年7月、私は自分の選択で地獄に足を踏み入れた。

とある海外FXのキャッシュバックキャンペーン目当てに、規定の取引をしていた。
もともと損失を抱えたままこの前日の59lotの取引をしてだいぶ精神的にも疲弊していた。

本当はもうここでやめようかなと思ったのだけれど、

「あと8lotやれば、キャッシュバック16万8,000円が貰える」

あと8lotさえやれば、、あとたったの8lot……

けど、この選択が人生史上もっとも後悔することになる。

(この時点で-30万円ほど損失確定していた)


■ 7月23日:30万円で始めた、絶望の1日目

FX口座に30万円。

ヘッジ(一方で買いのポジションを持ったら、別のFX会社で同じ数量で売りのポジションを持ち、値動きを疑似的に相殺すること)は、しなかった。

それは以前ヘッジをしたポジションの方で13万円損失を出した経験がトラウマになっていたから。

「ヘッジなんて意味ないじゃん、どうせ損するんだし」

そう思い込んで、今回はノーヘッジで挑んだ。

でも、相場は残酷だった。

エントリーしてすぐ、急激な円高。わけもわからぬまま、強制ロスカットを食らう。

呆然とした。何が起きたかもわからず、ただ数字だけが消えていった。

■ 声を出して泣いた夜

その夜、私は旦那の前で声を上げて泣いた。

悔しくて、惨めで、情けなくて、止められなかった。

でも返ってきたのは冷静な言葉だった。

「分かってたでしょ、投機なんだから」
「なんで泣くの?やらなきゃよかったじゃん」

正論だった。だから余計に、心がえぐられた。

言い返せなかった。
でも、涙だけは止まらなかった。
誰にもわかってもらえない中で、私はただ、惨めで……その晩は、泣くことしかできなかった。


■ 7月24日:112万円、追加証拠金を入金

――やっぱり、やる。
このままじゃ終われない……

正直もう怖かった。
昨日のロスカットが、心に焼きついて離れなかった。
強制ロスカット。
あの瞬間、チャートの線が、まるで自分の人生をバッサリ断ち切るように感じた。
胃がキリキリと痛んで、
イライラで手は震えて、
呼吸が浅くなって、
泣きたくて、でも誰にも泣きつけなくて。
損した金額、奪われた感情、悔しさ、涙。
全部、まだ生々しく残ってるのに。

わかってる。ギャンブルだって。
負けたらさらに損が膨らむかもしれないって。
それでも、自分と交わした約束だけは裏切りたくなかった。

だけど、もう一度自分に問い直した。

「このまま終わっていいの?」

本当はもうやりたくなかった。
逃げたかった。見なかったことにしたかった。

でも、私は自分と約束してた
「あと8lotだけ、やりきるって決めたじゃん」
「キャッシュバックの16万8000円、もらうって言ったよね?」

損してもいい。負けてもいい。
それでも“やりきった”って、自分に言いたかった。

これは、勝ち負けの問題じゃない。
意地だった。執念だった。
逃げたら、一生、自分を許せなくなる気がした。

そうして、私は口座に112万円を入金した。

キャッシュバックのためのあと8lot。
“何も分かってない自分”に鞭打って、またポジションを持った。

頭の中はぐちゃぐちゃだった。
「本当に大丈夫?」「また焼かれるよ?」「意味あるの?」

そんな声が頭の中でぐるぐる回っていた。
それでも、やるって決めたのは私自身だった

自分との約束を、意地でも守り抜く。
どんなに損失がでても、
たとえ、結果がどうなろうとも。

まだ、私、立ち上がれる。
そう思いたかった。そう、信じたかった。

私は、あの絶望の夜から――
自分を奮い立たせて、立ち上がったんだ。


■ 7月25日:夜明けの絶望、祈るしかなかったあの夜

午前0時をまわっても、チャートは上へ上へと駆け上がっていった。
持ったポジションは最悪(145円台、146円台前半)だった。
その日、急激な円安材料は発表された。
147円台。いや、嘘でしょ? まだ上がるの?
私はスマホに向かって何度も叫んだ。もうむり、これ以上円安にならないで……。
でも、誰も答えてくれない。数字は、ただ冷たく、無機質に私の心を刻んでいく。
(2025円7月24日~25日の急激な円安の要因👇)

要因内容
日米関税合意安全資産の円売り・リスクオン進行
日銀利上げ期待円買い材料だが効果は小さめ
政治不安政策不透明感が円安圧力として作用
ドルの対欧強含み円相対でのドル高要因に

ポジション5つ。全部含み損。

証拠金維持率が下がるたびに、心臓がギュッと縮こまって、吐き気すら覚えた。
ほとんど食べてない。
2日間まともな食事なんてしていない。
水分はカフェイン。空腹なのに、胃がキリキリ痛い。

バファリン、胃薬、コーヒー、ぜんぶ飲んだ。
でも効かない。
だって、痛いのは“心”だったから。

お風呂もいつもはゆっくり浸かってリセットするのに、
この3日間はずっとシャワーだけ。
チャートが気になって仕方なくて、体を洗うのすら雑になってた。

「祈るしかない」
何十回もそう呟いた。
売りが来て。
お願いだから。
お願い、お願い…
涙が止まらなかった。

「強制ロスカットが再び頭をちらつく」
「誰にも理解されない」
「自分を責める地獄ループ」

この言葉が、頭の中をぐるぐる回った。
もう何時間チャートと睨み合ってるんだろう。
時間の感覚も、自分の感情も、どこかへいってしまったみたいだった。

こんな時間に起きてるのは、チャートと、私だけ。
誰も頼れない。誰にも言えない。
“私がバカだっただけ”
何度もそう思って、でもやっぱり認めたくなくて。

夜中3時。動かないチャート。146.8円台をうろうろ。
「お願い…円高に動いて…」
祈るしかなかった。
5時を過ぎても、チャートは裏切り続けた。
147円を突き抜け、駆け上がるドル円。

6時になった。
空が明るくなってきた。

徹夜だった。
時間をかけても、体力を削っても、
「結果、何も変わらなかった」

ただの、負けだった。

一番辛かったのは、
頑張ったのに、何も報われなかったってこと。
努力じゃどうにもならない世界なんだって、
心の底から思い知らされた。
「どうして」
何度もそうつぶやいた。
でも、答えなんてなかった。
数字の波は冷たくて、残酷で、私に何も教えてはくれなかった。


最後の選択、そして崩壊

「もう無理かもしれない」

強がっていた言葉が、喉の奥で溶けていった。
耐えに耐えたポジション。
何度もロスカットの危機を迎えて、奇跡的に生き延びていた。

でも、もう限界だった。

証拠金維持率がじわじわと下がる。
チャートは私の祈りを嘲笑うように、また上(円安)へ向かって動き出す。
「あともうちょっとだけ耐えたら下がるかも」
そんな希望も、もうとっくに通用しないのに。

怖くて、悔しくて、情けなくて、指が震えた。
でも、押した。

──損切り。

ひとつ目のポジション、マイナス15万円
自分の手で切り落とした。
それでも焼け石に水のように、証拠金維持率は下がっていく。

「もう、どうしたらいいの……」

ずっと画面の前で泣いていた。
でも、泣き疲れたらまたチャートを見て、胃を痛めて、また泣いて。
まるで拷問だった。

誰にも助けてもらえない。
誰にも理解されない。

これは自己責任の世界。
誰かに甘えたくても、甘えられない。

私はすごいって言われたかった

ほんとは、ただ言われたかっただけだった。

「すごいね」って。

「頑張ったね」って。

だけど、私が手にしたのはそれとは真逆の結果だった。
トータル130万円近い損失。
悔しさと後悔と、自分への怒り。

それでも、私は戦った。
誰も知らないところで、子どもたちが寝静まった夜に、
スマホの光だけが部屋を照らす中、
泣きながらポジションを見守り、
祈るしかなかった──

「焼かれる……(強制ロスカットに合う恐怖)」
「祈るしかない」
「誰にも理解されない」
「自分を責める地獄ループ」

スワップ3日分の恐怖も、ずっと胃に重くのしかかった。

お風呂?
3日間はシャワーだけ。チャートが気になって、それどころじゃなかった。
ごはん?
のどを通らなくて、めちゃくちゃ胃が痛くて、胃に穴があきそうだったので、
とりあえずバファリンと胃薬だけは飲んだ……
この徹夜の日は、朝6時半に寝て、起きたのは一時後の、8時だった。
精神的にも、もう限界だった。
出した損失額が大きすぎて現実をとてもじゃないけど受け止めきれない。
結局、1時間半しか眠れなかった。

これは投資じゃない、ギャンブルだった。
でも、それでも、私はやるって決めたから。

誰にも頼らず、
誰にも話さず、
「私は私を裏切らない」って誓って、やり切った。


全部、守りたかった

キャッシュバックを取りたかった。
家計を助けたかった。
「すごいね」って誰かに言われたかった。

全部、守りたかった。
でも、守れなかった。

負けた。完全に、負けた。


教訓:感情的な取引は、命取り

損切りラインを決めても、
「まだ下がるかも」「もう少し待てば」と期待してしまった。

そのたびに傷口は深くなり、
チャンスだった“撤退のタイミング”を見逃した。

私には投機は向いていない。
感情が揺れる。
冷静に「数字」として相場を見れない。
だから負けた。

でも。
私は確かに立ち向かった。

泣いても、叫んでも、
逃げ出したかったけど、最後までやりきった。
最終的な純損失額はこちらです👇


それでも、私は前を向く

今回の経験は、
きっとずっと、心に残る。

だけど、
この痛みが、私を育ててくれると信じたい。

もう、同じミスはしない。
もう、感情に任せてエントリーしない。
ちゃんと、「私の人生」に必要な投資だけをしていく。

涙をこぼしながら、
私はまた、次の朝を迎える。


この記事をここまで読んでくれたあなたへ

ありがとう。
これはただの記録じゃない。
私の、リアルな心の叫びです。

もし同じように迷っている人がいるなら、
少しでも「これは誰かの物語じゃなくて、自分にも起こりうること」って伝わったら嬉しい。

そして、私もいつか、胸を張って言える日が来るように。

「あの失敗があったから、今の私がいる」って。
ここまで読んでくださりありがとうございました。

やっぱりコツコツ投資が一番だ

私は今回の件をきっかけに、FXは自分にはとことん向いていないと痛感した。

✔負けず嫌いが正常な判断を狂わせる。
✔感情でトレードしてしまう。
✔損切りラインを決めていたのに、いざそのラインに到達したら決断できない。
⇒結果、さらに傷口を広げる羽目になる。
✔チャートが気になりすぎて夜も眠れなくなる。
⇒感情、気持ち、すべてFXに持っていかれるので普段の生活がままならなくなり、家事を放棄する。
自分自身をいたわることすら放棄する。

なので……

私はやっぱり、インデックス投資×不動産クラファン×現物不動産で
コツコツほったらかし投資をしていきます!!!
私がNISAでインデックス投資をしている傍ら、
500万円ほどをぐるぐる回している投資先はこちら!!
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この記事を書いた人

もずびのアバター もずび お得の達人

ヒルナンデスをはじめとしたTV出演。サンキュ!レタスクラブ、LDK等の雑誌に掲載!!4年で1500万円分のポイントを貯めたごく普通の主婦。3児の母。

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